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トンボに嵌るきっかけとなったハッチョウトンボを見に行った。
併せて、未見のモートンイトトンボも見たかった。
両種共、水深の浅い湿地に棲んでいるが、こういう場所は開発によって埋め立てられる宿命にあるため、平地ではそれを意識して保護している場所に行かないと見ることは難しい。
朝7時過ぎに湿地に到着。犬の散歩の人が時折通るだけで、静かな環境である。
池の奥に木道が設置され、湿地はロープが張られて保護されている。
最初に現れたのは、コオニヤンマ。(体長77~89mm)
次にコサナエ、ヤマサナエも出てきた。
コサナエ(36~45mm)
♀
♂
ヤマサナエ(65~71mm)
気温の上昇と共にハラビロトンボ(32~39mm)も目立って来た。
♂
♀
目的のハッチョウトンボもモートンイトトンボも見つからない。
若いトンボ屋さんがやってきた。
時間がまだ早いのだとのこと。
その言葉通り、9時になるとハッチョウトンボが飛び始めた。
はじめに彼が飛んでいると5m位先を指さしてくれた。見えない。目を凝らしてようやく見えた。2~3頭が争っているが、まるでアブがわんわん絡み合っているように見える。
体長は16~21mm、世界最小のトンボのひとつだけあって、小さいのはわかっているのだが、目がついていけない。
次第に目が慣れて、見え始めた。
♂はたくさんいた。(ボランティアの人の調査では♂♀合わせて63頭いたそうだ。)
♀は1頭しか目に入らなかった。アブそのものといった感じだ。
尻尾を高く上げるのはハッチョウトンボ得意のポーズだ。
モートンイトトンボ(25~28mm 初)も見え始めた。かぼそいのですぐに見失ってしまう。
このきれいな色を見たかったのだ。
小さな2種に会えてよかった。
いつまでも、この環境が保たれて欲しいものだ。
(続く)