秋の渡りの鳥を求めて、恒例の離島遠征に出かけた。
5泊6日の単独行。
当初、9/21(土)出発、先ず1泊して天然記念物のタナゴのイベントに参加、翌日島に渡る予定を組んだが、その日に台風17号が日本海を通過するというので、計画をキャンセルした。
今年こそ参加したいと思っていたタナゴのイベントは、昨年同様台風のせいで参加できなくなってしまった。
1週間延期で民宿にTELしたが、予定があって休みたいとのことで宙に浮いてしまった。
あれこれ考えて、当初より3日延期して出かけることにした。
約500kmを1日かけて運転、途中昨年と同じ場所に寄り道してタナゴ釣り。
小雨模様でもあり、正味30分で23尾釣って薄暗くなってしまった。
ヤリタナゴが殆んどであったが、目的のミナミアカヒレタビラも釣れたのでOK!
当然、すべて放流。
港の駐車場で車中泊。
夜中に目を覚まし空を見上げると星空がきれいだった。
周りが少し明るいので明るい星が見えるだけだったが星座がきれいに光っていた。
翌朝、「本日出航」の札が掛かっていたので、ひと安心。
ちょっとうねりが残っているよとのことだった。
定刻に出港。
港を出ると、ローリング&ピッチング、けっこうキツイ。
10分ほどでオオミズナギドリが飛び始めたので、甲板に出て撮影。
油断すると水しぶきが襲ってくる。
その後、鳥は飛ばなかったが、1時間後島の近くでまたオオミズナギドリが飛んでくれた。
けっこう酔った人がいたようだが、鳥を探していたので酔うことはなかった。
上陸すると、なんだかむかむか気分が悪くなった。
すぐに治ったが、陸酔いという感じだった。
昨日はたくさん鳥が居たが、今日は静かだね~って。
このところ毎回こんなセリフを聞かされる。
それもそうだ、天気がよくなって船が出るのだから、着いた時には鳥たちはチャンスとばかりに渡って行ってしまう道理だ。
天候が悪くなれば、渡り途中の鳥たちが島に避難してくるのだが、今回もこの先天候が安定気味で多くを望めない。
兎にも角にも探鳥開始。
いつものように島の外れの神社に行ってお参り。
石垣で囲まれた境内に入ると、カラスバトが7~8羽飛び出した。
ツグミ類も数羽。マミチャジナイであった。
今回は、シーズンとしては早めで、バードウォッチャーは少ない。
某大学の7人のほかは、5~6人位しかいない。
お互いにすれ違う度に情報交換。
そこで、耳寄りな話があった。
キタヤナギムシクイがいたとのこと。
この時期定番ではあるがこれはうれしい。
何とか撮れたので、先ずは島に来た甲斐があったというものだ。
鳥以外で、今回の狙いのひとつに南方系のトンボがあった。
南方系ではあるが関東でもたくさんいるウスバキトンボが飛び交う中、注意して見ていたらオナガアカネ♀を見つけた。
2度目ではあるが、今回は♂も撮れたし数もそこそこ見られた。
ついでに、南方系ではないがこの島に定着している普通種のアオモンイトトンボとムスジイトトンボも探してみた。
アオモンイトトンボが1頭いただけだった。
ムスジの方が見たかったのだが。
上空にはおびただしい数のギンヤンマとウスバキトンボが飛んでいた。
鳥が少ないので、翅のない小さなカマキリのヒナカマキリにも会いたくて、やぶ蚊の猛襲をかわしながら探したが見つけられなかった。
ここ数年見ていないので、絶滅してしてしまったのか心配だ。
夕方、水場にヤブサメが出てきた。
暗くてピンボケだが、久し振りに撮れてうれしかった。
そんなこんなで島の第1日目が終わった。
オオミズナギドリ、
キタヤナギムシクイ、
カラスバト、
マミチャジナイ、
コホオアカ、
ツメナガセキレイ、キガシラセキレイ、ご指摘いただきました。訂正します。
キガシラセキレイは珍鳥に入ると思うが、過去に夏羽は撮ったことがある。
今回は冬羽で初めてなのでたいへんうれしい。
ご指摘に感謝、感謝。
ヤブサメ、
オナガアカネ、
♂、♀、アオモンイトトンボ、
ギンヤンマ、
(続く)