この日は、全くシャッターチャンスのないまま、暑い田んぼをやめてもう一方の森に入った。
だいぶ前に別れたMさんの車があったのでもしかして何か出ていて長引いているのだろうと同行のYさんがTELするとツミを撮っているとのこと。
速足で行ってみると10人ほどのカメラマンがレンズを向けていた。
早速こちらも加わって撮り始めた。
胸の赤味の薄い個体ではあるが♂の成鳥だ。
水浴びの後のようでのんびり羽繕いをしていて猛禽の鋭い目ではなくなんとなくとろんとした感じだ。
角度を変えて撮っていると突然飛んだかと思ったらなにやら獲物を捕らえたようであった。
一瞬の早業だった。
よく見えるところに止まってくれた。
獲物はコゲラだった。
コゲラといえばこの近くに営巣しているペアがいたはずだ。
もしかしてその一方が犠牲になってしまったのだろうか。
ツミ、
思いがけずツミに出あえたが、厳しい弱肉強食の世界を見せつけられ複雑な思いだった。