恒例の春の離島遠征に出かけた。
4泊5日、メンバーは5人。
初日は、移動日。
途中で、寄り道をして、放鳥トキに会いに行く。
繁殖羽のトキは一昨年、昨年と2回振られて、未だ対面は叶わない。
はじめに市役所に行き、最近の動向を教えてもらう。
以前のように、市役所の担当者が毎日居場所を確認はしていないようだ。
とりあえず、最近の情報を得て、早速その場所を訪ねた。
ギャラリーらしい姿はなく不安を覚えたが、田んぼの道に1台車が停まっていたので近づいてみると、どうやらトキ狙いのカメラマンのようだった。
トキは今しがた飛んでいった由。
場所を尋ねると、「あっち」と指差し、「行けば追っかけの車がいるよ」と。
と言われてもこちらは地理に不案内。
とにかくその方向へ車を走らせた。
暫く行って、追っかけの車らしい数台の車を見つけることができた。
こうして、久し振りにトキとの対面が叶った。
今回は待望の繁殖羽だ。
ビデスコをセットして、先ずは遠くからでも押さえておくことにした。
撮り始めると、すぐに飛んで行ってしまった。
しかし、地元のカメラマン氏に聞くと、お決まりの行動とのこと。
トキは少し先の田んぼに降りた。
そこの田んぼを餌場としている由。
地元のカメラマンは飛翔を狙っているようで、遠くで見守っている。
近づいて撮ってもよいかと確認してから、その餌場に近づいて、撮り始めた。








足環が気になるのか、突っついている、


大きなミミズを大分食べて、飛び立った。
飛翔を狙ったが、失敗!
先ほどの場所へ戻ったと思い、そこへ向った。
ちょっと寄り道をしたが、その間に田んぼで水浴びをしたらしい。
電柱に乗って羽繕いをしていた。

ブルブルッ、

次第に羽根が乾いてきて、みすぼらしい頭部も元に戻ってきた。
飛ぶ体勢に入ったので、今度こそはとカメラを構えて待った。










また、採餌、


ここの田んぼでは、ミミズのほかにドジョウも捕らえていた。






最後は、照明灯の上に止まった。
多分ここで夜を過ごすのだろう。
充分楽しませてもらった。
3度目の正直でようやく繁殖羽のトキを見ることができた。
墨色の装いは想像以上に美しかった。
宿泊地に向う途中、雨、雷、風と天気はこの上なく不安定だ。
天気予報も芳しくない。
風が強く、明日は欠航の可能性が高い。
(続く)