10/31
この日は土曜日、10:30着でバーダーや自然観察、釣りの人が大挙渡ってきた。
Saさんが最近発売のご自分のDVD「日本の珍鳥映像図鑑」を20~30冊抱えてやってきた。
この日は、朝、民宿の前の草原でムネアカタヒバリを見つけた。
最初、春に見たヨーロッパビンズイの動きにそっくりなのでそうかと思っていたが、その後鳴き声がタヒバリに似ているのでムネアカタヒバリの冬羽と判った。
次に、翼に白斑のないジョウビタキの♀を見つけた。
すわクロジョウビタキかシロビタイジョウビタキかと色めきたって、夢中になって撮影したが、雨覆の先端に僅かながら白斑が見えた。それでも、普通の斑とは出方が異なるので、俄かには只のジョウビタキとは思えなかった。(なんとか珍鳥のクロかシロビタイであってほしいという気持ちが強かったというのが本音であろう。)
皆で検討した結果、顔付きなどからやはりタダジョウビタキの♀の若い個体だろうということになった。
みなさん、1泊の予定だったらしいが、翌日の天気予報は大荒れ、欠航の公算が大きく、Saさん以外はその日2時の船で帰っていった。
その結果、島に残ったバーダーはSさんと我々の7人だけとなった。
数年前、やはりSaさんと大ベテランのUさん、我々、ほかに関西の人がいて9人のことがあった。
このときは、延泊中にオオモズ、ユキホオジロ、ヤマヒバリ、ハマヒバリなどが続出し実に良い思いをした。
11/1
朝のうちは南風が吹いて生暖かい陽気だったが、9時になると一変北風に変わり、雨になった。
船は予想通り欠航とのことだった。
鳥は変りばえせず、コヒバリとシラガホオジロ♀が珍し系で、贅沢な話だがミヤマホオジロがウジャウジャ見られるくらいだった。
北風になれば冬鳥が入ってくる筈なので、明日に期待してこの日は早めにあがり、ゆっくり風呂に入った。ここに来てこんなにゆっくり風呂に入れることは滅多にないことだ。いつもは5分前後で出ないと順番待ちの人からブーイングだから。