天気がよくなるというので、草地のフユシャクを探しに行った。
MFのフチグロトゲエダシャク、2度目のチャレンジ。
この蛾は、晴天の午前中♂が飛び回り、午後になって草の中にいる♀と交尾、その後♀は産卵を始める。
産卵後、再び交尾することもあるらしい。
朝方、まだ前日の雨が残っており、様子を見ていたら10時過ぎにあがってきた。
まだ曇っていたが、とりあえず出かけた。
曇り空では期待できないので、いつものフユシャク公園をまわり始めた。
すると、雲が切れて青空が見えてきた。
慌ててそこを切り上げ、MFへ向かった。
11時過ぎに到着、1時間ばかりで土手に座って様子を見たが、何も見られなかった。
晴れたり曇ったり、風は北風でかなり冷たい。
太陽が顔を出すと、けっこう暖かいが、せいぜい8°Cくらいだろう。
素人考えでこれではムリだろうと思った。
諦めて、車に戻り、発進しようと前方を見ると、ネット(捕虫網)を持った人が歩いてくるのが目に入った。
フチグロトゲエダシャク狙いの人に間違いない。
車から降りて、声をかけた。
なんと、事前にいろいろ参考にさせていただいていたブログの方だった。
先ずはお礼を言わせていただいた。
なぜかというと、この方のブログでいつも行くフユシャク公園のことを知り、楽しませていただいていたからである。
様子を尋ねると、「フチグロ、いましたよ」といって捕獲した♂を見せていただけた。
撮影のため捕らえたとのこと。
すると、ふたりの足元に1頭飛んできた。
ネットイン!
草に止まらせて、撮影させていただいた。
これで、この場所に生息しているのかどうか疑わしかった存在が確認できた。
その後、ご一緒させていただき、10回近く♂の飛翔を確認できた。
(前回、3回蛾が飛んだが、これもフチグロに違いなかった。)
時間的には♀を探し求めて飛翔する頃である。
飛び方も、午前中のように忙しなく飛ぶのではなく、草の上を少し緩やかに飛んでいる。
そして、♀がいると、ストンと落ちるようにして、即刻交尾に入るとのこと。
ところが、目で追っていると、緩やかといってもけっこうなスピードなので、途中で見えなくなってしまう。
♀を見つけて落ちたのか、単に見失ったのか、多分後者の方だろう。
後から、もうひとりフチグロ探しの方が見えて、三人で探したが、♀を見つけることはできなかった。
空腹を抱えながら、2時過ぎまで粘ったが、ついに諦めた。
生息することが判ったので、次回は弁当持ちでチャレンジしよう。