3連休の真ん中、恒例の秋の離島遠征に出発。
昨年は、台風直後で土砂崩れによる道路封鎖でえらい目に遭ったが、今回は台風は行ってしまい、その心配はなかった。
天気は悪いのに、高速道路は渋滞、神奈川辺りまではなかなか進まなかった。
ようやく、山梨から走り出した。
昨年までは、放鳥トキを見ての初日だったが、今回は寄り道の当てもなく初日の宿泊地に向った。
途中の峠では紅葉を期待していたが、まだその気配すらも感じられない。
只、それを期待した観光客の車が駐車場に溢れていた。
宿泊地に着き、まだ時間もあるので、近くの干拓地をまわってみた。
有名な鳥見スポットではあるが、過去にあまりよい思いをしたことはない。
先ず、野鳥観察舎。
風が強くて、見難い。
先着のバーダーによれば、今朝方から風が強く、船は欠航だったとか。(嫌な雰囲気・・・。)
ここにも、クロハラアジサシ。
(今季、各地で多数見られている。MFでも見てきたばかりだ。)
オスプレイ(ミサゴ)などを見て、移動する。
田んぼや蓮田にシギチの姿が見られない。
いつもなら多く見られるケリの姿もない。
オオタカが畦に下りていた。
ようやくシギの姿を見つけた。
タカブシギだ。
よく見ると、広い田の遠くの方にかなりの数のタカブシギ、それに数羽のトウネンとコチドリ。
車を降りて、田んぼの畦で、ほかのシギチを探すが、ほかにはいないようだ。
畦にミズアオイ(田の雑草だが、今や絶滅危惧種)が捨てられていた。
見ると、種がついている。
わが家のミズアオイも絶滅に瀕しているので、未熟ではあったが一応確保しておく。
更に進むと、蓮の向こうにタカブシギに混じって大き目のシギが見え隠れしている。
逆光でちょっと判りにくかったが、ツルシギだった。
アオアシシギもいる。
車から降りて、カメラを携えて、そっと近づく。
ツルシギは鳴き交わしているようだが、もう1羽が見えない。
アオアシシギとタカブシギ、
ツルシギ、
タカブシギの中にツルシギも、
別の田で、向こう岸の畦にオオタカが下りていた。
じっと何かを狙っている様子。
ピョンとジャンプして、浅い田んぼの水の中に下りた。
何かを捕らえて、畦に戻った。
鳥の羽根が舞った。
食べ始めたので、一同車から降りて、カメラを構えて近寄った。
普通なら、食べ始めれば、脇目も振らずに食べ続けるものだが、すぐに飛んで行ってしまった。
獲物が小さく、すぐに食べ終わってしまったようだ。
残念ながら、撮り損なってしまった。
だが、こういう捕食の仕方は初めて見た。
後刻、島で生態に詳しいOさんに話したら、オオタカもそういう捕食もするし、時にはネズミを追ってピョンピョン追いかけることもするとのことだった。
いつもより楽しめた干拓地回りだった。
昨年まで利用していた宿は、都合でやめて、久し振りに以前利用したことのあるところに泊まった。
風呂に入って、夕食は外に食べに行った。
野菜炒め定食を頼んだが、普通の2倍近くもあろうかという大盛りだった。
ご飯も同様だったので、一同ビックリ。
依然として風は強く、翌朝、船が出るのか気懸かりだった。
(続く)