8/21
南古谷の田んぼには太陽が照りつけていた。
この時期の田んぼでの鳥見は暑くて参ってしまう。
南側の田んぼの中央付近にバーダーの車がずらりと並んでいた。
行ってみるとエリマキシギがいると言う。
鳥仲間のM8さんによると、今季最多の人出とのこと。
肝腎のエリマキは休耕田の草が深くて潜ってしまって見えにくい。
時々頭を上げて周囲の様子を伺う時が見るチャンスだ。
撮影は諦めて、M8さんと移動する。
上空には、ムナグロの群れ(50羽位)が降り場所を探して旋回していた。
休耕田が減って、しかも水位も高くて、シギチの落ち着ける休耕田が少ない。
北側の田んぼまで、車で流してみた。
昨年まで度々楽しませてくれた休耕田には今年は稲が首を垂れていた。
更に奥へ車を進めて、M8さんお奨めの休耕田を覗いてみた。
コチドリが10羽位、奥の方で採餌していた。
ふと手前に目をやると、見慣れないシギがいた。
7~8mの距離だ。
驚かさないように、スコープ・三脚を取りに車に戻った。
「嘴が下に湾曲しているぞ。サルハマシギだろうか?」と言いながら、準備の手はかなり焦っている。
そこへ、Oさんのパジェロミニがやってきた。
3人で、そっと休耕田に戻った。
まだいるぞ。
ハマシギではないし、サルハマに間違いなさそうだ。
ちょっと目を離した隙に姿が見えなくなってしまった。
椅子を持ち出して、腰を据えて待つことにした。
いつの間に来たのだろうか、耕運車が畦道をこちらに向かって迫ってきた。
何と、この休耕田を耕し始めた。
ガクッ。
飛び立ったコチドリの行方を見ていると前方に降りたようだ。
行って見ると、期待通りサルハマも降りていた。
逆光気味で条件は悪い。
何かに驚いてコチドリが飛び立ち、つられてサルハマも。
すかさず、順光の位置に移動して待つ。
駄弁っていると、いつの間にか戻って来ていた。
3人共、夢中で撮りまくった。
また、何に驚いたか、飛び立って行ってしまった。
待っていると、畦道をカメラマンがふたり、こちらに向かってきた。
昼を廻ったので、幸い近くにあったコンビニで食料と飲物を調達、腰を据えることにした。
鳥仲間のSさんの車も来た。
大先輩のKさんに、メールを入れた。
Kさんは、昼寝のところ、飛び起きて駆けつけてきた由。
残念ながら、その後暫くはサルハマは戻って来なかった。
諦めて店じまいとした。
帰る途中、エリマキの田んぼに寄ると、既にギャラリーはおらず、エリマキはすぐ近くに来ていた。三脚をセットしている間に嫌われて遠くに行ってしまった。
別の田んぼにはヒバリシギが2羽いたが、それもとり損ねた。
しかし、暫く蝶を追いかけていたが、今日は中々の収穫で、幸先良い鳥見再スタートだった。